【クリプトスポリジウム等対策】紫外線処理についてのまとめ

水質
たーし13
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紫外線処理についてまとめてみました。

紫外線(UV)処理の概要

  • 可視光線とX線の間に位置する光線である。
  • 眼に影響があるので、必ず保護すること

消毒のメカニズム

  • (不活性化)DNAに直接作用し、複製能力を失わせます。
所長
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海外では消毒(塩素代替)や異臭味対策に使用しますが、日本では、クリプト対策ですね。

紫外線処理の特徴

  • 処理に要する時間が短い。(1秒以下)
  • 副生成物の懸念が少ない。
たーし13
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クリプトスポリジウムとは何かをおさらいしておきます。

クリプトスポリジウムの問題点

  • 感染性が極めて強く、環境中での生残能力が高い。
  • 激烈な下痢症を引き起こし、免疫力が低いと死に至る恐れあり。
  • 塩素消毒に対する耐性が高い。

紫外線のクリプトスポリジウムへの効果

紫外線は固い殻を透過するため、低いエネルギーで不活化することが可能です。

所長
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よって、紫外線処理はクリプトスポリジウム対策には有効です。

クリプトスポリジウムの指針の改定(令和元年5月29日)

(1)対象とする水道原水の改定

・水道原水が地表水である施設に対して、ろ過後に紫外線設置を認可する。

(2)紫外線照射性能

・クリプトスポリジウム等を99.9%以上不活化できること。

まとめ

いかがだったでしょうか。簡単ですが、紫外線装置についてまとめてみました。年々、水質が悪化しますが、今の水道に慣れた私達は、なかなか水質を落とすことを良しとしません。大変ですが、このような設備の導入を検討していく流れになっていくのではないかと思っています。今日も、「清浄にして豊富低廉」な水作りを目指してがんばります。

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