薬品を管理する際に必要なことです。
包括委託になると、薬品(PAC、次亜、苛性ソーダ等)の入札から受け入れ、管理まで行うことになると思います。包括でなくとも、「次亜だけ」みたいなことも実際にあります。その際に、押さえておきたいポイントを挙げていきます。
1、取引業者は必ず複数(2社でOK)にする。
リスクヘッジとしては当然といえば当然なのですが、今の御時世、大企業でも倒産のリスクはあります。「取引会社が倒産したから、次亜注入できません。」とは、言えないです。複数社と契約して、交互に納入すればよいのです。
2、受け入れ時の藥品は、必ず容器に少量取っておく。
タンクローリーから、藥品タンクに移送する際に、必ず容器(500ml)にとって一定期間保存しておきます。これは、品質を管理する上で本当に必要なことです。このとき、藥品タンクに入れる前の藥品を取るようにします。
なぜかというと、藥品タンクに入れたものを取って、万が一、品質に問題があった場合、納品業者は「もともとタンクの中に異物があって、それと反応したのではないか?」と、責任を押し付けてきます。そうならないためにも、必ず、タンクローリーから出たものをそのまま取るようにしましょう。
取り方は、10㍑くらいのバケツに新品のビニール袋を被せ、その中に一旦藥品を入れて、それを容器に取って、できれば冷蔵保存しておきます。実際、「バケツに異物があったのではないか?」と、言ってくる疑い深い人もいました・・・。
藥品品質不良により人体への影響が出たときは・・考えるだけでも怖いですね。
いかがだったでしょうか。薬品は、浄水処理にはなくてはならない「武器」です。どんなに管理しても、納入時点で不具合があればどうしようにもありません。早い対応ができるよう、また、何か不具合があった際に、責任問題にならないよう、今回の話が参考になれば幸いです。今日も、清浄にして豊富低廉な水つくりを目指してがんばります。
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