今回は、四苦八苦した不具合対応をお話します。
鉄細菌対策で、井戸に次亜塩素酸ソーダ(以後、次亜)を注入している事業体もあるかと思います。ただ、次亜の濃度にもよるのですが、ポンプ自体を痛めてしまう危険性も隣り合わせなわけです。
今回のお話は、一度は次亜を注入していたけど、「ポンプを痛めるのが嫌>鉄細菌等で詰まるのが嫌」と判断し、次亜注入をやめたけど詰まってしまい、送水不良になったので再度注入開始したお話です。
送水開始直後は問題なく次亜が注入され、残塩値も出ていたのですが、安定して出なくなりました。
結果から言うと、搬送水管の取り出し口に詰まっていました。
考えてみれば、送水管が詰まった前歴があったのだから、搬送水管の取り出し口が詰まることも当然といえば当然でした・・・。詰まりを疑ってはみたのですが、違う箇所(ラインの弁周辺配管)を取り替えたり、送水ポンプ停止時に搬送水管から水流音があるので、「逆流して、管内の水がなくなり、起動時にエアーロックを起こしているのでは?」と、逆止弁と取り付けてみたりと、お金と時間を使ってしまいました。
遠回りしたけど、良かったのでは?
搬送水管を交換してみたり、水流音があるために逆流と勘違いしたり、エアロックと決めつけてみたりと、経験不足というよりは変に経験があるために決めつけて行動してしまいましたね。
初心に帰る良い機会と同時に良い経験でした。
【まとめ】今回は、何とか原因にたどり着き解決できましたが、見えないことが多いと経験と思考で仮説を立て、検証していくしかありません。中途半端な経験で遠回りをしてしまいました。もっと経験を積んでいくとともに、データとして残していけたら後進にもつなげていけるのでしょうね。今日も、清浄にして豊富低廉な水つくりを目指してがんばります。
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