たーし13です。
少し、寒さが和らいできました。春に向けて、処理状況は良くなるのですが、沈澱池等に「藻類」が発生してきます。今回は、対策を考えていきます。
トリハロメタン対策として、前塩素を注入していない、もしくは、注入しても少量と言う浄水場は、どうしても藻類の発生があるかと思います。対策として、「遮光ネット」を張って光合成させないのが、一般的になっています。
ただ、この藻類の種類によって、遮光方法を考えた方が効果が上がります。
① 浮遊性の藻類・・・沈澱池の約3割を遮光すると、軽減されるという論文があります。
② 付着性の藻類・・・付着しているピンポイントを遮光したほうが効率はいいようです。
基本は、前塩素だけどね!
前塩素処理の場合、どうしてもトリハロメタンの発生が気になるところです。沈澱池最下流部の残留塩素がちょっと出てるだけでいいので、注入できるといいのですが・・・。注入量の確認方法としては、原水に次亜を少し混ぜて、塩素が消費されるかされないかのギリギリのところ、(次亜要求量)を確認すれば、おおよその量は確認できるかと思います。
藻類が発生したからといって、藻臭が出るわけでもなおのですが・・・。
見た目もよくないですし、ないほうが良いには越したことないで。遮光ネットにも、目の大きさがあるので、そちらは、農協などに聞いていただく方が良いかと思います。また、水面に板状の物を浮かべて、遮光する方法もあるようですが、こちらは、「緩速ろ過池」の使用されることが多いようです。もし、沈澱池に浮かべての遮光を考えていらっしゃるのであれば、材質が水質基準に適合したものかは、確認されたほうが良いようです。(厚労省の視察等が入ると、注意されることがあるそうです。)
【まとめ】いかがだったでしょうか。「こちらを立てれば、あちらが立たず。」みたいな、今回の議題でしたが、各々の浄水場で、試行錯誤しながらやっていくしかないかと思います。「全国水道協会発表会」の動画などを参考にし、新しい知見や技術を取り入れて、今日も清浄にして豊富低廉な水つくりを目指してがんばります。
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