​【現場の盲点】「いざ」に備える凍結対策と、忘れられたフリクトの動作確認

体験談

​【現場の盲点】「いざ」に備える凍結対策と、忘れられたフリクトの動作確認

​浄水場や配水池の管理運営に携わる皆様、日々のご公務お疲れ様です。

寒さが本格化するこの時期、我々管理者に求められる最優先事項の一つが「凍結対策」です。

​しかし、毎年のルーチンワークとして凍結防止ヒーターの点検や露出配管の保温材確認を行う一方で、意外と見落としがちな「盲点」があるのではないでしょうか。

​1. 「投げ込み式水位計」の裏に隠れたフリクトの存在

​多くの現場では、槽(タンク)内の水位制御を「投げ込み式水位計」による連続出力で行っています。精度が高く、中央監視盤での管理もしやすいため、日々の運用はこれ一本に頼りきりというケースも少なくありません。

​そこで今回の本題です。通称**「フリクト(フロートスイッチ)」**の動作確認、最後に行ったのはいつでしょうか?

​通常、フリクトは「水位計が故障した際のバックアップ」や「オーバーフロー防止のハード的インターロック」として設置されています。つまり、**「水位計が正常に動いている限り、フリクトは一度も動作しない」**のが日常です。

​冬場、万が一水位計の導圧管が凍結したり、センサー部が氷に閉じ込められて異常値を示したりしたとき、頼りになるのは物理的に浮上するフリクトだけです。しかし、長年動かしていないフリクトは、スカムの付着やケーブルの硬化で、いざという時に浮上しないリスクを孕んでいます。

​2. 凍結が引き起こす「二重の悲劇」を防ぐ

​凍結対策の本質は、単に「水を凍らせない」ことだけではありません。

**「凍結によって計測機器が狂った際、いかに安全にシステムを停止(または継続)させるか」**というフェイルセーフの視点が不可欠です。

  • 物理的確認の徹底: 凍結対策の巡回に合わせ、フリクトを実際に手で引き上げ、中央監視に警報が飛ぶか、ポンプがインターロックで停止するかを確認しましょう。
  • ヒーターの「通電」だけでなく「発熱」を確認: 盤内の電流計を見るだけでなく、実際に保温材の中のヒーターが温まっているか、サーモスタットが適切な設定温度(一般的には5℃前後)で動作しているかを、非接触温度計などでクイックに点検するのが生産的な手法です。

​3. 生産性を高める「予兆管理」

​部屋を綺麗に保つのと同じように、施設管理も「乱れる前」の整頓が重要です。

水位データのトレンドをAIや監視システムで分析し、わずかな揺らぎ(凍結によるノイズなど)を早期に察知できれば、深夜の緊急呼び出しという「最悪のコスト」を支払わずに済みます。

​「いつも水位計が動いているから大丈夫」という思い込みを捨て、この冬はぜひ、影の立役者であるフリクトにも光を当ててあげてください。 メルカリ


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